2008/4/29 火曜日

サウスポイント

カテゴリー: おぼえ書き, どくしょ — ryu @ 1:04:36

よしもとばななさんの新刊。

白石一文さんの「この世の全部を敵に回して」を先に読み始めていたんだけど、小説風エッセイの重さに耐えきれず、追い越して読了。

以下、ネタバレ有り。

読んでる途中で何となく「もしかしたらそうなのかな?」というのも有ったけど、よしもとばななさんがそういう設定好きだから「また同じ設定にして…」と思ったりもしていた。

正解は、あとがきの1行目にちゃんと書いてある。
「ハチ公の最後の恋人の後日談です。」と。

よしもとばななさんの「ハチ公の最後の恋人」
俺の中で一番好きな本としてかなりの期間、君臨していた。

「ハチ公の最後の恋人」が出版されたのは1996年でもう12年?!。

大崎善生さんの「パイロット・フィッシュ」も好きだけど
年期が入ってる分思い入れもひとしおだったり。

サウスポイントの時代設定はハチ公からざっと2,30年ぐらい後…かな。

「ハチとまおちゃんはもう2度と逢わないだろう」
という未来を想像していて自分のこの現状も肯定していただけに、
こうあっさり再会して子供なんかいちゃったりする未来に
ちょっとやられた感。

10年とかの時を経ても信じて、
再会して頑張ろうと思ったけど、
うまくいかなかったやつがここに一人。

んー、なんていうか。

がんばれ、俺(笑

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