サウスポイント
よしもとばななさんの新刊。
白石一文さんの「この世の全部を敵に回して」を先に読み始めていたんだけど、小説風エッセイの重さに耐えきれず、追い越して読了。
以下、ネタバレ有り。
読んでる途中で何となく「もしかしたらそうなのかな?」というのも有ったけど、よしもとばななさんがそういう設定好きだから「また同じ設定にして…」と思ったりもしていた。
正解は、あとがきの1行目にちゃんと書いてある。
「ハチ公の最後の恋人の後日談です。」と。
よしもとばななさんの「ハチ公の最後の恋人」
俺の中で一番好きな本としてかなりの期間、君臨していた。
「ハチ公の最後の恋人」が出版されたのは1996年でもう12年?!。
大崎善生さんの「パイロット・フィッシュ」も好きだけど
年期が入ってる分思い入れもひとしおだったり。
サウスポイントの時代設定はハチ公からざっと2,30年ぐらい後…かな。
「ハチとまおちゃんはもう2度と逢わないだろう」
という未来を想像していて自分のこの現状も肯定していただけに、
こうあっさり再会して子供なんかいちゃったりする未来に
ちょっとやられた感。
10年とかの時を経ても信じて、
再会して頑張ろうと思ったけど、
うまくいかなかったやつがここに一人。
んー、なんていうか。
がんばれ、俺(笑
トラックバック URL : http://nyanyan.to/archives/359/trackback
コメント (0)