iPhone開発者支援に想うこと
例によってnakajimaさんのblogから。
「iPhone開発者支援プログラム」に興味がある人、この指とまれ
と言うことですね。
読んだときは脊髄反射的に「うーぉー」と熱くなり、やるか?みたいな気持ちに成った物の微妙に違和感があって、即コメントは避けて考えた。「参加します」みたいな一言コメントより少しでも「iPhone開発者支援プログラム」を良い物にして欲しいと思うのでしっかり書く。
違和感は本質的に支援対象が「エンジニア」ではなくて「エンジニアからステップアップして起業したい人」に成っちゃってるような。そんな気がするところ。Nakajimaさんのサクセスストーリー的にエンジニアの成功==起業になるのかもしれないけど、そればっかりじゃ無いと思うしそれはエンジニアの地位向上という事の支援にならない。結局の所起業支援でしか無いのでは?と。
コメント欄をつらつら読んでいて好意的な反応が多い反面、実際にiphoneのSDK落として作ってる人はほとんど居ないし(そもそもLeopard持ってない人も居たり)、JailBreak前提だけどWindowsとかLinux上でも使えるToolKit使って野良アプリ作って配布してるような人もあんまり居ないような。逆に言えばコンテストによってUIKitでアプリ作ろうする人が増えるのは良いことかも知れないけど。
まぁ。
つらつら考えるとそもそもの思考もiPhoneって流れに何か乗るぞーって話に見えてきて。3Gの発表に対しての波に乗ろうとしてるのか、今後のiPhone上での受託開発を見据えて技術者確保しておこうというのか。大体落ち着いて考えたらUIKit使うって言うのはUIEngineの思想とも反するし、リッチクライアントうんたらとかっていうのとも反するし(笑)
本当に「エンジニア」の労働環境や待遇の改善なのなら・・・iPhone向け開発する会社作って高級で雇ってあげてブースで区切ってあげて下さい。その会社の入社試験がプログラミング・コンテストとかなら納得。
BTW, 以下建設的な話。
□ステップ1:プログラミング・コンテスト
「エンジニア」のモチベーションって本来やっぱり「良い物を作る」って所。
良い物を作ろうと思っても・・・出来ない・・・という状況を救ってあげて欲しい。
個人的に自分的に勝手アプリで「CheckPod」って作って公開してるけどこう、フィードバック貰え無くってモチベーション下がりまくりって事で。良くも悪くもフィードバックを貰ってどんどん良くしていくっていうサイクルが欲しい。
コンテストだとなんか状況とかブラックボックスに成っちゃうからβ公開有りでフィードバック
できるようなルールがが望ましい気がする。後はアレだな技術的QAとか。
昔書いたケド、日本の開発ってアポーから相手にされてない。
そう言った辺りの対アップル的な支援とかも有ると良いかも。ITMSへのアプリ登録とかも良くわかんないし。
□ステップ2:開発支援
コードを書く、アプリを作る、とか以外の所の支援は有りがたいんだろうなぁ。
「ウェブ・サーバーも提供する。」はレベル感が違って良くわからんけど(笑
例えばソフトの紹介ページとか見栄えするのを作って貰えると嬉しい。
□ステップ3:マーケティング支援
やっぱり北米を中心とした英語圏・・ですよね~。
3まで見据えてって事になるとそもそもステップ1で作る物って考えないといけないような。
コンテストに応募できるプログラム書いたけど事業の芽は無いとかだとアレ出しなぁ。つべこべ言う前に作って応募って言うのも良いけどそうじゃなくってプチ事業計画とかで概略OK貰ってから作る・ってほうが効率はいい気がするなぁ。
トラバ飛ぶかな(笑
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コメント (2)
life is beautifulの中島です。貴重なコメントありがとうございます。まさにこういうフィードバックがいただきたかったので、とても助かります。確かにブラックボックス的なコンテストよりも、フィードバックを与え続ける仕組みの方が良いものができますね。もちろん、手間もそれなりにかかるので、そこが難しいところですが。
コメント by satoshi — 2008/6/24 火曜日 @ 21:50:23
iPhoneとエンジニアと進化圧の因果関係…
例によって中島さんのBlog。「iPhone開発者支援プログラム」と進化圧とから。
先日の「iPhone開発者支援プログラム」に関するエントリーに対しては、予想以上のたくさんのフィードバック….
トラックバック by にゃにゃん.と — 2008/6/30 月曜日 @ 20:26:09